解明の歴史

落ち込む女性

精神医学の歴史は19世紀の初期から始まりました。ここから生まれたトラウマなどといった言葉が、ptsdと結びついています。ptsdやその他の精神的な病気のことについては、まだまだわからないことがあります。昔はもっとそうで、痙攣や精神的な落ちこみ、異常行動といったヒステリーの原因は解明されていませんでした。女性がかかることも多かったことから、こういったヒステリーは女性の月経が関係しているともされた時代もあったのです。精神的な病気には器質的なものと心理的なものが影響しています。その中でも深層心理が大きく関わってきます。私達の意識には顕在化していて言語を紡ぎだしたり思考をしたりする意識もありますが、これは意識の中の実に10%だといわれています。後は潜在意識で私達の意識には登らないことが多いのです。しかし、確実にそれは存在していて、私達の行動に影響をもたらしています。私達は意識は自分の意思次第で変えることができると思っていますが、これは顕在意識に限ったことなのです。ptsdももたらす要因となる無意識や潜在意識は、私達の脳の中では混乱した状態で存在しています。顕在意識は整理された状態で私達の目に見えるところに出ていくので制御しやすいですが、潜在意識はそうではないのです。

この潜在意識に着目したのがフランスの神経科医です。医師はヒステリーについて研究し、それまで詐病といわれていた病気を克明に解いていきました。その結果、外傷的要因が心理的な反応を引き起こすことを解明したのです。この心理的反応は解離とよばれ、ptsdの症状としても現れる症状です。解離とはトラウマとなる外傷的要因に遭遇した際に現れる反応で、このトラウマとなる状況を心理的に避けるために心や身体の反応をガードした状態を指します。心の拒絶反応が外に現れ、動けない状態になるのがptsdにみられる症状なのです。トラウマや解離の状態というものは、今広く精神的な病気の症状を指すときに使われています。

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