ショックな出来事

椅子に座る男性

ショックな出来事は世の中にたくさん存在しています。その時に体験をした人はショックを乗り越えて、あるいはあまり何も感じずに物事を乗り越えていきます。しかし、人によってショックな出来事に対する反応は様々です。人にとってはちょっとした出来事でも、ある人にとっては乗り越えがたいものになることもあります。ptsdはそんな症状を引き起こす病気です。しかもptsdは「乗り越えられない」という心理的な症状が実際に身体の反応として出て来るのです。ショックに思う出来事から何ヶ月経過しても症状が治まらない場合、それはptsdだといえます。

どんな症状がptsdを引き起こすのかというと、自然災害や戦争などの死にまつわることがあります。人を始めとする動物にとっては生死はとても重要な出来事です。一大イベントともいえるこの出来事は、強いストレスを生み出す要因でもあるのです。自然災害や戦争で生き残ったとしても、死の恐怖を眼前に体験した人は時間が経過しても中々ショックを消すことはできないのです。ptsdの研究を進めたのも戦争がきっかけでした。アメリカでは1970年代にベトナム戦争に参加した帰還兵がたくさんいました。凄惨な現場で戦った兵士達の中には、生還した後も中々通常の生活に戻ることができない人が続出したのです。兵器も充実してきたことから、確実に殺傷能力をもつ戦闘が起こり、それに対応できていたとしても心の中では拒絶反応が起きてしまっているのです。この戦争にまつわるptsdは、ベトナム戦争だけでなくその後湾岸戦争やアフガニスタンでの戦闘の際にも社会問題として取り上げられています。

実際に目の前にしたショックなこと以外にも、テレビや想像などで体験することもptsdを引き起こす要因ともなります。そのとき、脳の中では特異な現象が起こっています。脳内は記憶や反応を整理しますが、何らかの要因でトラブルが起こり、命令系統がうまく機能しないことがあるのです。ptsdを発症している人の脳内では扁桃体の過活動や海馬の縮小が見られるといいます。

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